2023年5月14日 (日)

撮影日を推測する

何気なくPC内のフォルダを眺めていたら昔のスライドをスキャンしたものが出てきたので、現代の画像処理技術でレタッチしてみました。

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結構いいではないですか。美しいグラデーションはフィルムならではのものですね。

ちなみに元の画像はこんな感じ。かなり退色していますがなんとかなるものです。

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さて、これをいつ撮ったのかが気になりました。天体の運行は普遍的なのでわかるはず。ステラナビゲーターで調べてみることにしました。ここは旧湯之谷村(現魚沼市)です。ちなみにこの写真の向こう側わずか数十メートル先には現在高速道路が走っています。

私がここに住んでいたのは1973年から1980年までです。ですので、その間に撮られた写真ということになります。ヒントになるのは恒星の並びと月の位置、それに山に上にある明るい星ですが、あの明るさからいって金星であることが推測されます。金星の真上に月があるということは、黄道が立っているので季節は春です。山影や地表が白っぽく、雪が積もっていることがわかるのでそこからも想像ができます。まずあのあたりの星座を特定したいと思いましたが、なかなかあの並びが見つかりません。明るい星のあるメジャーな星座ではないことは確かです。では、月と金星がほぼ垂直に並ぶ日を探してみることにします。金星はだいたい2年くらいで回ってるので、見つけるのはたやすいと思いましたがやっぱりこんな並びになることはありません。仕方がないのでもう少し範囲を広げて12月と1月も含めて探してたら・・・見つかりました。1975年1月15日。星座はみずがめ座とやぎ座のあたり。黄道は若干傾いていますが、月が黄道から北寄り、金星が南寄りに外れているので月が金星のほぼ真上に位置しています。ちょっと盲点でした。

これがその日のステラナビゲーターでのシミュレーションです。

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知ってか知らずか、写ってないですが水星も近くにあったんですね。

思い出せばこの日は成人の日で高校は休みで、受験勉強に飽きてちょっと星野写真でも、と撮りに行ったのでした。で、その帰りに人工衛星の落下を目撃するというおまけまで付いた日でした。

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2022年2月 1日 (火)

みんなどこへ行ったのか

全然晴れません。まあ、日本海側の宿命ですが、それにしても今年は晴れなさすぎます。もう3週間くらい星空を見ていませんし、この先も少なくとも1週間は見られない予報です。かといってネタにするほどの雪が降るわけでもなく、ただただ寒いだけ。早く春になって欲しいものです。そんな時は猫の写真か昔の写真でお茶を濁します。

こんな写真が発掘されました。

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2005年11月2日に撮ったものです。一応デジタルで、懐かし天体写真のカテゴリにするかどうか悩むところですが、まだこのブログを始める前ですのでそっちに入れることにします。カメラはPENTAX istDS、レンズは不明ですが、この画角だと標準ズームの望遠側でしょうか。意外とシャープですね。100秒露光とExifに書いてありました。ガイドされています。この頃は赤道儀持っていませんでした。たぶん同行の方の赤道儀に乗っけさせてもらったのだと思います。

この時はまだ40代ぎりぎりなんですね。この1年後からブログを始めることになります。始めて数年頃が一番楽しかったかもしれません。いろんな方からブログにコメントいただきました。そういえば、当時よく拝見していたブログがいつの間にか更新されないままになっているのをよく見かけます。それもなにか予告があって辞めるのではなく、普通に書いていたのが急にある時から止まり、何年もそのまま、という感じです。別のSNSに移行された方もいるようですが、そうでもない方もいるようです。それぞれ事情があるのだと思いますが、それがなんなのかは知る由もありません。ちょっと寂しさを感じます。私はネタがないときはしばらく滞ることもありますが、今のところ続けるつもりでおります。もし健康上の理由で辞めることがあったとしても、それを記事にすることはないでしょう。猫は誰にも見られずにひっそりと命を終えるといいますが、私も猫を見習いたいと思っています。

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2021年12月25日 (土)

レナード彗星はとうとう見えず

今日は昨日からの雨が午前中には雪に変わりました。夜更過ぎに雪へと変わっていたらちょっとロマンチックだったのですが、ちょっとずれました。しかし、最近は雪に対する負のイメージが強過ぎますね。豪雪地育ちの私でもそこまでの感情はないのですが、今そういうこと声を大にすると叩かれそうなのでそれ以上は言いません。

レナード彗星はだんだん遠ざかっているようです。毎日夕方の17時半頃は予定も入れずスタンバイしているのですが一向に晴れてくれません。しばらくこの天気は続きそうだし。もうだめかもしれません。去年の今頃は木星と土星の接近で盛り上がっていて楽しかったですが、今年はいまいちです。

昨日押し入れを探していたらこんなものが見つかりました。

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ヘールボップ彗星です。1997年3月20日の写真です。左上にはアンドロメダ銀河も見えます。この頃は天文から遠ざかっていた時期ですが、イベントがあるとここんな感じで簡単に記録していました。しかし、光害地で固定撮影でもこれだけ写るのですから相当な大彗星だったのですね。ステラナビゲータで見たら、半年くらいこんなのがずっと見えていたようです。それもまたすごいことです。大彗星は20年ごとくらいに現れると言われていますが、もうとっくに20年は過ぎています。天文スパンで見れば、老い先もそんなに長くありません。せめてもう一回くらいこんな大彗星を見たいものです。

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2020年3月 4日 (水)

天文趣味で良かった・・・かも

このブログは日記も兼ねているので、結構あとから読み返して当時のことを思い起こすことがあります。11年前にも今と同じような状況の時がありましたよね。その時の記事です。あのときはどういう感じで終息したのか覚えていません。いつのまにか過ぎ去って、あれはいったい何だったのだろう、といった気分だった気がします。ちなみに今うちで使っているマスクはあのとき買ったもの。まだ残っていました。おかげで今回慌てなくてすみました。

思えば天文趣味は基本、人と接しなくてもできますから、禁止や自粛しなければならないこともなさそうで良かったです。ただでさえ気分が落ち込む日々ですから趣味くらい自由にできないとストレスがさらにたまりそうです。とはいえ、晴れなくてはどうしようもありませんけどね。

写真がなにもないのも味気ないので、こんな時は昔撮った作品を。1972年、48年前です。

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そういえばオイルショックはこの翌年。歴史は繰り返す・・・

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2018年12月15日 (土)

年金生活者になりました

昨日の14日、私に初めての年金が振り込まれました。とうとう私も年金生活者です。もう10年も前からこの日が来るのを指折り数えていました。仕事をしたくないときがあっても、あと何年・・・と心の支えとして生きてきました。ずいぶん先のことだと思っていましたが、その日が来てみるとあっけないものです。2035年の皆既日食とか、寿命が尽きるときもこんなこと思うのかもしれません。

ウィルタネン彗星が空を賑わせています。大彗星とはいえませんが、最近肉眼彗星が現れていなかったのでそこそこ楽しめています。42年前には世紀の大彗星、ウエスト彗星が来ていましたね。

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これは1976年4月8日です。3月にはマイナス等級まで増光して立派な尾にお目にかかれました。そのあと急激に減光して、このときはもう4等級以下です。明るさで言えば今のウィルタネン彗星と大体同じです。しかし見栄えとしてはウィルタネン彗星が上ですね。

このときは大学1年と2年の間の春休み。42年後なんて想像もできない未来でした。でもいま振り返るとあっけなく過ぎてしまった感じです。いいこともいやなこともいろいろあった人生ですが、もう一度やり直したいですか、と言われたら御免こうむります。年金もらえたからって、これだけで食べていけるはずもないので、まだ働いています。生活が変わったわけではありませんが、なんとなく節目を迎えた気分です。

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2018年3月 9日 (金)

発掘

実家で昔の写真を探していたらこんなものが出てきました。

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データが書いていないのでいつのかはわかりませんが、印画紙に書いてある文字を見ると1973年のようです。私が高校1年か2年の時です。当時は天体写真に限らず写真はモノクロで撮ることが多かったです。貴重なカラーの天体写真です。見ると当時にしてはよく撮れていると思います。割とピントもいいし、露出も適正。たぶん90mm反射望遠鏡でコリメート撮影でしょう。

昭和30年代の写真もいろいろありました。たぶん59豪雪と思われる時の新潟市内の写真もありました。アーカイブ化すれば貴重な資料になりそうですが、膨大だしめんどくさい。やったところでたぶん見直すことはないでしょう。Webで公開すれば誰か見てくれるかなあ。

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2018年1月 1日 (月)

ハッピイヌーイヤー

2018年が明けました。本年もよろしくお願いします。

さて、元旦はなるべく干支ネタにしています。戌年の星座は皆さんまず思いつくのがおおいぬ座でしょう。私もそれ以外思いつきません。しかし11月からずっと狙っていたのですが、とうとう撮れませんでした。結構真夜中にきれいに見えることはあったのですが、光害地からでは絵になるような写真は撮れませんし、かといって夜中からそれだけの撮影に出るのもなかなか難しい。ついに撮れませんでした。しかたがないので過去の写真を引っ張りだしてきました。

Oinu

中学生の頃に撮ったのだと思います。イラストは息子に頼みました。羊のときにも描いてもらい、思わぬ好評をいただきましたので今回も頼み込んで描いてもらいました。ヘタウマというのでしょう。オヤジよりもずっとセンスあります。

ブログの写真を遡ってみたらこれも撮っていましたのでこれにもイラスト描いてもらいました。

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こいぬとおおいぬを引き連れるオリオン。神話とは全然関係ありませんが、おめでたそうなのでこういうのもアリではないでしょうか。

さて、今年は星的にはどんな年になるでしょう。去年は散々でしたので今年はぜひ晴れの日はたくさんあるように願うばかりです。

今年もみなさんにとって良い年でありますように。

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2017年1月 1日 (日)

一富士二烏・・・

みなさん、2017年明けましておめでとうございます。

例年干支に因んだ写真でご挨拶をしていますが、どうも今年は思い浮かびません。鳥類一般ならたくさんあります。ありすぎて困るくらいですが、やっぱり鶏でしょう。鶏に関係ある天体ってありますかね。

でも正月らしくておめでたい写真ということでこんなものを。

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富士山とからす座。40年くらい前に撮ったものです。2月だったでしょうか。大学の写真部の友だちと朝の富士山を撮りに行こうということになり、夜通し走って明け方着いた時の写真です。山梨県の忍野村。薄明に照らされた富士山の上に傾くからす座に感動して、車を運転していた友だちに、おい、そこ停めろ、と脇道に停めさせて撮ったような記憶が。

さて、今年の天候はどうなるでしょうね。少ない晴れ間でも、晴れれば撮る、をモットーに楽しみたいと思います。今年もよろしくお願いいたします。

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2016年11月 2日 (水)

引き返しました

今日は晴れると思いました。休日前ですし、昨日からわくわくしていました。こんなにお天気が待ち遠しかったのも久しぶりの気分です。午後はちょっと仕事で半日幽閉されていましたので空を見ることができませんでした。日没直後開放されて外に出たところ、なんと、空はほとんど雲ではありませんか。でもところどころ晴れ間もあるし、消えそうな雲だったので遠征を強行することにしました。しかし、行程の半分くらい来ても雲は消えるどころかますます増えていきます。天気予報も悪い方にずれていきます。引き返しました。いつもならダメ元、とかいって強行して、意外に晴れることも多いのですが、さすがに今日は諦めました。帰ったらやや雲は少なくなったようですが、多いことには変わりない。正解だったかもしれません。

しかし本当に今年は晴れません。去年とおととしは結構撮影ができたと思います。毎年必ず撮る対日照も今年はまだ撮っていません。そろそろ天の川と重なるので今年はもうだめかも・・・しばらく晴れそうにないですし、次の満月すぎ2週間後までは撮影できません。どうも今年は雪が多い予感もします。冬場に一度くらいは撮影チャンスがあるのですが、それもこの冬はなしかも。せっかく機材がそろったのに悔しいですね。

ブログネタも切れてきました。そんなときは昔の写真を出すことにしています。こないだ二重星団を載せたので、同じものを。

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データがありません。たぶん135mmくらいの望遠で撮ったのかも。20cmとは雲泥の差ですが、当時はこれでもうれしかったのだと思います。

しばらくネタが思いつきません。ちょっと更新が滞るかもしれませんが、なんとかネタを見つけてアップしますので見捨てないでください。

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2016年7月28日 (木)

次は大接近

火星もまだまだ観望期とはいえ、だいぶ小さくなってきましたし、シーズンも終盤といったところです。結局2枚くらいしか撮れませんでしたし、カラーは撮れず終いでした。次は2018年、大接近です。それまで待ちましょう。

そういえば前回の大接近は2003年でした。その時は6万年ぶりの超大接近と言われていました。スーパーマーズというならこの時でしょうね。天文熱が再燃する前でしたが、写真がありました。こういうイベント物は逃さなかったです。

2003年8月15日

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ろくなカメラも望遠鏡もなかったです。カメラはPanasonic DMC-LC33という200万画素のコンデジでした。望遠鏡は中学生の時買った、エイコー光学9cm反射望遠鏡。コリメート撮影しました。当然コンポジットなんてしない、1枚撮りです。意外と写るもんですよね。ステラナビゲータでシミュレーションしてみた、このときの火星と比べてみました。この機材でこれだけ撮れれば上出来です。

それからこんな現象もありましたね。9月9日です。

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月をかすめました。もちろん合成無しの一発撮りです。火星の模様も写っています。機材は同じです。案外その気になればいい機材なんてなくても結構撮れるもんなんですよね。昔の写真を引っ張り出して見ているとつくづく感じることがあります。最近マンネリなので初心に返るのもいいかもしれません。

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