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2023年5月29日 (月)

M57の広がり

5月24~25日、去年に引き続き、M57の周辺部を撮ってみました。

202305241

HD800+0.7倍レデューサー(約1400mm) 、ASI533MM Pro(約-10℃)、撮像ソフトNINA、A(GAIN200 450秒×16枚 ビニング2)、O(GAIN200 450秒×16枚 ビニング2)、ZWO EAFでオートフォーカス、EQ6PRO、TOAGでオフアキ、ガイドカメラQHY5III178M 、PHD2 Guiding、ステライメージ9、Photoshop CS6、Topaz DeNoise AI で画像処理、ダーク・フラットあり、トリミング

AOO合成しました。180秒でリング部分が飛ばないように露出を抑えた画像を加算してみたのですが、あまり効果がありません。マスクしてしっかり処理するべきなのでしょうが、面倒というか、技術がないのでできませんでした。去年よりも周辺の離れたところまで明るいのですが、これは本当にM57が発している光なのでしょうか。

M57も超メジャー対象ですが、明るい割に形はシンプルでさほど好きな対象でなかったのですが、こういう淡いところが存在することがわかってから面白くなりました。本当はこれをPIのデビュー作にしたかったのですが、使えるようになるのはまだ先のようなので、とりあえずSIでやりました。マスターしたらもう一度再処理してみたいと思います。

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2023年5月27日 (土)

保護ガラス交換

こんなものが海外から届きました。

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中身は

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CMOSカメラの保護ガラスでした。

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ちっちゃ。こんなものが海を渡ってきたんですね。本体$16ですが、送料が$30。日本で手に入らないので仕方ありません。

なんでこんなもの買ったかというと、CMOSカメラASI290MCをショートノーズピースに交換したのですが、その時にセンサーと保護ガラスの間に埃が入り込んでしまい、クリーニングしようと何度も悪銭苦闘しました。しかし素人の悲しさでますます悪化して、ついには保護ガラスに傷が付いてしまいました。もうガラスを交換するか買い換えるしかないのですが、ガラスだけが購入できることを知り取り寄せたという次第です。失敗は許されないので、まずなるべく埃が立たない環境で分解。センサーはクリーニング棒(ペンタ棒)で慎重にゴミを取り除きます。望遠鏡に付けてゴミの様子を見ながら、何度目かにほぼセンサー側に付いていないことを確認し、埃が落ちないよう逆さまに置いて、届いた保護ガラスを慎重にかつ迅速にセンサーにかぶせます。すかさずノーズピースを取り付け望遠鏡に付けて確認。おお、ほぼゴミはなくなりました、これでようやく実用になります。

交換したASI290MC。

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ってか外観はなんにも変わりませんけどね。交換前後のゴミの様子を記録すればよかったですが、あまりに緊張して取る余裕がありませんでした。

電子観望とか、惑星撮影に使いますが、ゴミのせいで前回の木星、土星、火星シーズンはまったく撮りませんでした。そろそろ金星が好機になるのでやっと出番がありそうです。

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2023年5月24日 (水)

M101超新星

5月19日、M101に超新星(2023ixf)が発見されました。

速報的に、こちらが本日24日の画像です。

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すごく明るいですね。M101の中で最も明るく輝いています。こんなのが生きている間に天の川銀河に現れてくれないでしょうか。

ちなみに発見の少し前、16日にもM101を撮っていました。

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こちらには写っていません。この2日後くらいに増光を始めたようです。

どちらもカラーで撮っています。そのうちカラーでも公開するかもしれません。関係ないですが、16日のほうが細かいところよく写っていますね。シーイングが良かったのかもしれません。こういう時でもないとあまり短期間で同じ対象を撮ることは少ないのでいい比較になります。


25日の画像です。

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SharpCapでライブスタックしました。昨日より少し明るい気もしますが、専門でないのでわかりません。明日から天気が下り坂なのでしばらく経過を見ることはできないようです。


25日の画像をカラー化してみました。

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超新星は青いと言われていますが、確かにそんな感じです。しかし処理が悪いのか、色が乏しいです。色の出し方がまだまだ稚拙です。

6月11日

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2023年5月23日 (火)

美しい天文現象

どこかで見ましたが、月と金星の接近は天文現象の中でも最も美しいもののひとつと言われていました。

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確かにこうしてみると実感できます。今まで接近モノはさほど興味はなかったのですが、金星が絡むものは別格ですね。

帰り際、職場の窓から見えたので簡単に撮ってみました。今の時期、22時30分近くまで見えているんですね。宵の明星とは言えないような。

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2023年5月20日 (土)

パソコンをプチグレードアップ

自宅のメインパソコン、画像処理とかいろいろやるやつですが、ちょっと扱いづらいところがあったのでケースを交換しました。元々はミドルタワーの大きめのやつですが、入っているマザーボードがmicro-ATXなのでミニタワーにしました。本当は余裕のあるミドルタワーにしたかったのですが、今のケースってHDDのベイが2~3個と少ないものばかりです。仕方がないので職場にあった古いミニタワーですが、5個HDDが入るものにしました。

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中はいっぱいいっぱいです。4個HDDが入るラックの下にも1個入れることができます。全部で5個。さらにその下には500GBのSSDも取り付けてあります。SATAポートが足りないのでSATAカードを増設しています。システムの1TB SSDはM.2でマザーボードに装着してあります。7個のストレージを内蔵。合計容量は10TBでしょうか。でもフォーマットすらしていないものもあります。バックアップのバックアップに使う予定です。この間過去画像を全部消してしまうという大失敗をしたので、教訓として何重にもバックアップを取ろうと思います。外付けのほうがいいのかもしれませんが、増設は好まないのでこんな形になりました。ちなみにHDDは全部中古です。バックアップですから両方一度に壊れることはまずないと思うので、多少信頼性が落ちても気にしません。一応Crystal Disk Infoで正常なものだけを選びました。

メモリも余っていた16GBを増設して32GBになりました。拡張スロットもビデオカードやUSBカードで全部埋まっています。外部ベイにはブルーレイとカードリーダー。このケースの持つ拡張性をすべて使ってしまいました。CPUだけは第10世代のCore i5ですが、これを替えるのはお金がかかるので今回はパスです。ちなみに今回にかかった費用は0円。すべて廃物利用です。

さて、画像処理のための準備だけはできました。マスターできるかな・・・

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2023年5月19日 (金)

NGC3718 NGC3729

おおくま座のちょっと変わった形の銀河、NGC3718 NGC3729です。

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HD800+0.7倍レデューサー(約1400mm)、ASI533MM Pro(約-10℃)、NINA、(IR GAIN200 450秒×14枚 ビニング1)、EQ6PRO、TOAGでオフアキ、ガイドカメラQHY5III178M、PHD2 Guiding、ステライメージ9、FlatAide Pro、Starnet++、Photoshop CS6、Topaz DeNoise AI で画像処理、ダーク・フラットあり、トリミング

透明度が悪かったので、IRパスフィルターだけで撮りました。RGB撮ってもたぶんカブリまみれになるものと予想しました。このところ思うのは、IRパスフィルターはのっぺりしてコントラストがいまいちな気がします。対象によるのかもしれませんが、あまり多用するのも考え物という気もしてきました。やっぱり透明度がよくて、天頂付近の対象はLを使うべきかもしれません。

もう2対象未処理がありますが、公開はちょっと先になるかもしれません。永久に公開しないかも。

 

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2023年5月15日 (月)

NGC5905 NGC5908

りゅう座のペア銀河を撮りました。NGC5905とNGC5908です。

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HD800+0.7倍レデューサー(約1400mm)、ASI533MM Pro(約-10℃)、NINA、(IR GAIN200 450秒×15枚 ビニング1)、(R GAIN200 450秒×4枚 ビニング2)、(G GAIN200 450秒×4枚 ビニング2) 、(B GAIN200 450秒×4枚 ビニング2)、EQ6PRO、TOAGでオフアキ、ガイドカメラQHY5III178M、PHD2 Guiding、ステライメージ9、FlatAide Pro、Starnet++、Photoshop CS6で画像処理、ダーク・フラットあり、トリミング

銀河の色を出すのが苦手なので今回は意識して画像処理してみました。星もいつもは白く飛んでしまうのでこちらもちょっと意識しました。でもやっぱり出ないですね。難しいです。この日は透明度が良かったので、撮像だけは満足しましたが、なかなか処理がうまくいきません。DeNoise AIを使うとせっかくの星がまた飛んでしまうので今回はかけませんでした。こういうときBXTならうまく星も処理してくれるんですかね。BXT使うなら解像感出すよりそっちのほうを期待したいです。もしも買うなら・・・ですけどね。

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2023年5月14日 (日)

撮影日を推測する

何気なくPC内のフォルダを眺めていたら昔のスライドをスキャンしたものが出てきたので、現代の画像処理技術でレタッチしてみました。

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結構いいではないですか。美しいグラデーションはフィルムならではのものですね。

ちなみに元の画像はこんな感じ。かなり退色していますがなんとかなるものです。

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さて、これをいつ撮ったのかが気になりました。天体の運行は普遍的なのでわかるはず。ステラナビゲーターで調べてみることにしました。ここは旧湯之谷村(現魚沼市)です。ちなみにこの写真の向こう側わずか数十メートル先には現在高速道路が走っています。

私がここに住んでいたのは1973年から1980年までです。ですので、その間に撮られた写真ということになります。ヒントになるのは恒星の並びと月の位置、それに山に上にある明るい星ですが、あの明るさからいって金星であることが推測されます。金星の真上に月があるということは、黄道が立っているので季節は春です。山影や地表が白っぽく、雪が積もっていることがわかるのでそこからも想像ができます。まずあのあたりの星座を特定したいと思いましたが、なかなかあの並びが見つかりません。明るい星のあるメジャーな星座ではないことは確かです。では、月と金星がほぼ垂直に並ぶ日を探してみることにします。金星はだいたい2年くらいで回ってるので、見つけるのはたやすいと思いましたがやっぱりこんな並びになることはありません。仕方がないのでもう少し範囲を広げて12月と1月も含めて探してたら・・・見つかりました。1975年1月15日。星座はみずがめ座とやぎ座のあたり。黄道は若干傾いていますが、月が黄道から北寄り、金星が南寄りに外れているので月が金星のほぼ真上に位置しています。ちょっと盲点でした。

これがその日のステラナビゲーターでのシミュレーションです。

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知ってか知らずか、写ってないですが水星も近くにあったんですね。

思い出せばこの日は成人の日で高校は休みで、受験勉強に飽きてちょっと星野写真でも、と撮りに行ったのでした。で、その帰りに人工衛星の落下を目撃するというおまけまで付いた日でした。

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2023年5月12日 (金)

今年のひまわり銀河

春の対象では割と好きなM63、ひまわり銀河を撮ってみました。

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HD800+0.7倍レデューサー(約1400mm)、ASI533MM Pro(約-10℃)、NINA、(R GAIN200 450秒×4枚 ビニング2)、(G GAIN200 450秒×4枚 ビニング2) 、(B GAIN200 450秒×4枚 ビニング2)、(Hα GAIN200 450秒×4枚 ビニング2) EQ6PRO、TOAGでオフアキ、ガイドカメラQHY5III178M、PHD2 Guiding、ステライメージ9、FlatAide Pro、Starnet++、Photoshop CS6、Topaz DeNoise AIで画像処理、ダーク・フラットあり、強トリミング

ガイド星が見つからず、構図を大きく外してしまいましたので強トリミングしてあります。Lの代わりにIRを撮ったのですが、どういうわけかコントラストも解像度も悪く使えません。RGBのみです。RにはHαを加えています。なんでもかんでもIRを使えばいいというわけではありませんね。

毎年撮っていますが、今回は最も細かな部分が出たと思います。しかし周辺に広がる淡い部分は望むべくもありません。そこはやっぱり光害地からではだめなのかもしれません。

フラットを撮っているとき、猫が気象神社のお守りに反応してじゃれています。

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同じ猫同士で御利益倍増してくれればいいのですが。

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2023年5月10日 (水)

セイファートの六つ子銀河

へび座にあるセイファートの六つ子銀河を撮ってみました。

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HD800+0.7倍レデューサー(約1400mm)、ASI533MM Pro(約-10℃)、NINA、IR720のみ GAIN200 450秒×10枚 ビニング1)、EQ6PRO、TOAGでオフアキ、ガイドカメラQHY5III178M、PHD2 Guiding、ステライメージ9、Photoshop CS6、FlatAide Pro、Topaz DeNoise AI で画像処理、ダーク・フラットあり、強トリミング

今まで全く撮影対象に考えていませんでしたが、ステラナビゲーター12になってから、こういうマイナー対象も名称が表示されるようになり存在を知りました。距離は約1億9000万光年。そんな遙か遠くが卓上のPCからリアルで見れるだけでも感激です。調べたらハッブル宇宙望遠鏡で有名になったんですね。そういえば見覚えがあります。小さすぎ、カラーで狙うのも大変なのでモノクロです。こういうマイナー銀河めぐりも面白いものです。

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2023年5月 3日 (水)

空のシャボン玉~Abell 39~

2日の夜は透明度もよくいいお天気でしたが、大きな月があります。そこでナローの強みで前から撮ってみたかったこれを撮ってみました。

ヘルクレス座の惑星状星雲Abell 39です。

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HD800+0.7倍レデューサー(約1400mm) 、ASI533MM Pro(約-10℃)、撮像ソフトNINA、A(GAIN200 450秒×12枚 ビニング1)、O(GAIN200 450秒×12枚 ビニング1)、ZWO EAFでオートフォーカス、EQ6PRO、TOAGでオフアキ、ガイドカメラQHY5III178M 、PHD2 Guiding、ステライメージ9、Photoshop CS6、Topaz DeNoise AI で画像処理、ダーク・フラットあり、トリミング

AOO合成です。Sはほとんど写りません。しかし美しいです。うみへび座のAbell33と並ぶ美しさです。最初にネットで見かけて一目で惚れてしまいました。こういう小物だけど美しい惑星状星雲を探しています。オリオン座にもこんなのがあったと思います。冬がくるのが楽しみです。

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2023年5月 1日 (月)

難しい球状星団

空の状態は良くないし、月もあるので余った時間で球状星団を撮ってみました。

ヘルクレス座のM13です。

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HD800+0.7倍レデューサー(約1400mm)、ASI533MM Pro(約-10℃)、NINA、IR720のみ GAIN200 300秒×18枚 ビニング1)、EQ6PRO、TOAGでオフアキ、ガイドカメラQHY5III178M、PHD2 Guiding、ステライメージ9、Photoshop CS6 で画像処理、ダーク・フラットあり、若干トリミング

30枚撮ったのですが、星像を吟味して18枚に絞りました。ノイズリダクションをかけるとシャープさが損なわれるのでかけていません。光軸も合っていないのがよくわかります。球状星団はごまかしが効きません。ひたすら光学系とシーイングの良さが物を言います。それでいえばこれは落第点。いつか針で突いたような星の集合を撮ってみたいのですが、一生無理かもしれません。

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