ソフトフィルター比較
こんなものを買っていました。
Kenko PRO1D プロソフトン クリア(W)
星景に特化して作られたフィルターですね。星は滲ませたい。でも風景はクリアに写したい。そんな願いに応えた製品です。前の記事の写真はこのフィルターと使っています。いい感じですね。ソフトフィルターはプロソフトンを今まで使っていましたが、どうも星が肥大しすぎて、風景もぼやけるのでちょっと不満がありました。いい機会なので効果のほどを比較してみました。データはすべて「TOKINA AT-X 11-20 PRO DX F2.8(11mm F3.2)、EOS 60D(ノーマル)、ISO3200、15秒×10枚、Sequator、Photoshopで画像処理 」
Kenko PRO1D プロソフトン クリア(W)
星は適度に強調されてシャープさも損なっていません。星座もよくわかりますし、風景もちゃんとボケていません。実際に目で見たイメージに近いです。
ノーフィルター
刺すような星像でシャープさを強調して、天の川をキリッと表現したいときはフィルター付けませんが、輝星も目立たないので冬の星座とかはちょっと寂しい感じです。
Kenko PRO1D プロソフトン[A](W)
星が肥大して星座がわかりやすいといえばそうですが、現実味が薄れてアートみたいになってしまうので、純粋に星空を表現したい時にはいまいちかもしれません(個人の感想です)。風景にも締まりがありません。この作例では目立ちませんが、周辺の輝星はコマ収差が強調されてしまうのも難点です。
こうして比較してみるとプロソフトン クリアは私の好みにぴったりです。プロソフトンも10年以上使ってきて馴染み深いのですが、他に選択肢がなかったので(あっても高かった)使ってきたまでで、今後はプロソフトン クリアのほうを星景の常用フィルターとして使おうと思います。
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コメント
こんにちは。ご無沙汰しております。今年もよろしくお願いします。
ところで、カメラ本体やレンズへの物欲は引き続き維持?しているものの、小物類は全く情報収集してしていなかったので、こんなフィルターが発売されていることを初めてこの記事で知りました。
これはいいですね。早速ネットでポチりました。
2月は割と暖かくなるような予感。
そろそろ春の星空が恋しくなってきました。
投稿: Toshihiko Sato | 2021年1月18日 (月) 21時27分
Satoさん
こちらもご無沙汰しておりました。どうぞ今年もよろしくお願いします。
このフィルターは天文雑誌の広告に出ていました。星景専用フィルターの位置付けなんでしょうね。上半分だけがソフトのフィルターもあるようですが、扱いが面倒そうで買う気になれませんでした。これはいいです。
最近は星景からもちょっと遠ざかっていましたが、これを使えば春や秋の地味な星座もよく写りそうです。
Satoさんもポチられたのですね。作品を楽しみにしています。
投稿: まるひ | 2021年1月18日 (月) 22時25分