明るいレンズで電視観望
今日は新月です。まあ、徹夜で星見をすることのない私に撮っては下弦から上弦までは十分好機なのですが。久しぶりに晴れたので前からやってみたかったことをやってみました。明るいレンズで電視観望をすること。SAMYANGの135mm、F2の望遠レンズにASI1600MC-COOLを付けてみました。場所は近くの郊外。遠征でなく近征です。ずいぶん薄明終了が早くなりました。18時20分にはもう終了です。ここは新潟市中心部から近いですが北から西にかけては海なので光害はありません。そっちに限ればいつもの山奥の遠征地の西側より暗いです。天頂にはそれほど濃くはありませんが天の川も十分見えています。宵の口でこれですから街の灯りが消える22時過ぎになれば相当良くなるものと思います。架台はAZ-GTiです。観望なのでこれで十分。はくちょう座あたりにレンズを向けてみました。すげー!PC画面一杯に星が広がっています。視野を動かすとぐりぐり着いてきます。ライブでこんなに見えるなんてちょっと感動。
網状星雲に向けてみました。
かすかですが見えます。ゲインを最大に上げれば数秒露出でも見え、まさにリアルタイムです。明るいレンズで暗いところだと、電視観望がこんなによく見えるとは思ってもいませんでした。これは楽しい。ライブスタックしてみましたが、経緯台のためか、スタックしてくれません。これはちょっと研究ですね。SAMYANGの135mmは機材整理の対象だったのですが、これでちょっと迷いが生じてきました。こういう遊びのために取っておこうかな・・・。北アメリカ星雲にも向けてみました。メキシコあたりはよく見えます。しかしちょっと薄雲が出始めてきたのでここまで。十分な観望は出来ませんでしたが、仕事帰りに寄れるここでも楽しめることがわかりました。M31とかM42を見たら凄いことになりそうです。馬頭も見えるかな、なんてことを考えるとちょっとわくわくしますね。これからの楽しみ方を見いだした気がします。
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コメント
イベント漬けだった週末に続き、ウィークデースタートの快晴。
見逃されないとはさすがです。
ただ、直ぐに曇ってしまい残念でした。
実は・・・私も撮影しました・・・しかも同じ対象を。
これを撮った動機は若干違いますが、機材や趣向が似ていて、何かご縁を感じてしまいます。(勝手にですが)
県央や魚沼方面は南西に光害があり、西に傾いた対象は撮影しません。
ほんとうにそちらに行ってみようかな?なんて思っています。
この冬、もしかしたら突然ショートメールが入るかもしれませんがご容赦を(笑)
投稿: ecl | 2019年10月29日 (火) 07時53分
電子観望すごいですね、網状星雲がこんな風に見えてしまうとは。
天文館をお手伝いしていた頃、30㎝で何度か挑戦しましたが私には見えませんでした。今はその頃よりさらに視力が落ちてしまったので撮影ばかりなのですが、これはちょっと希望が持てます。
投稿: tantan | 2019年10月29日 (火) 18時05分
eclさん
ブログを拝見してびっくり。私と同じ対象ではないですか。それも構図まで大体同じ。いつもながら本当に志向が似通っているんですね。
ここは西方面は遠征地に負けないと思います。でもシーズンオフになってしまうのでちょっとテンション下がっちゃいますよね。季節が一つずれる感じです。でも近いし、安全だし、家族と交渉して夜中過ぎまで撮影できるよう許可もらって活用しようと思います。
冬場も雪がないので是非いらしてください。でも季節風が運ぶ砂が道路に積もるのでそれはそれで走りにくいです。
投稿: まるひ | 2019年10月29日 (火) 22時31分
tantanさん
こんなによく見えるとは私も驚きです。このシステムを星まつりに持っていったのですが、曇っていましたからね。晴れていたら結構盛り上がったかもしれないですね。
以前ドブソニアンにネビュラフィルターで網状星雲を眼視させていただいたことがあります。見えるものなのですね。とても感動しました。それが今度は電視で味わえるんですね。楽しくなってきました。
投稿: まるひ | 2019年10月29日 (火) 22時54分