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2019年5月29日 (水)

悲願のオメガ

寒冷前線通過後は透明度が良くなります。先週までの透明度の悪さとは打って変わって青い空。なんでもおとといは新潟県では史上初めて光化学スモッグが観測されたそうです。夕方までは南低空には雲がありましたが、積乱雲みたいなのでたぶん日が沈めば消えるだろうと、思い切って遠征することにしました。狙いはω星団。新潟市から半径1時間以内では新発田市のあそこ以外は撮影ポイントはないと思っています。20時頃到着しました。まだ薄明終了には30分ありますが、双眼鏡でも楽に見えます。思えば眼視できたのは初めてかもしれません。機材は面倒がないAZ-GTiとミニボーグにしました。子午線近いので経緯台でもそんなに視野回転しないだろうと。アライメント後、ωを導入したらちゃんと入っています。10秒程度の試し撮りでも十分確認できます。ωよりさらに低空の微恒星まで見えるし、透明度は最高です。ISO1600の1分でもカブリません。こんなことはかつてなかったです。2分かけても大丈夫。しかしガイドがうまくいかないのでISOを上げて1分にしました。こんなことならちゃんとした赤道儀持ってくるんでした。薄明終了ちょっと前から本撮影を始めました。

201905291

miniBorg 60ED+0.85倍レデューサー(約298mm)、EOS 60D(ノーマル)、ISO3200、60秒×18枚、AZ-GTi経緯台モード、ステライメージでフラット、ダーク、コンポジット、Photoshop CS6、FlatAide Proで画像処理、トリミング

今までで最高に良く撮れたω星団です。新潟の低空でも案外撮れるものですね。低空ゆえ、さかんに飛行機が横切っています。面倒なので消しません。まあ、南紀に行けばもっと凄いのが撮れるのでしょうが。新潟でこれだけ撮れれば御の字です。今度はもう少し長いレンズとちゃんとした赤道儀で撮ってみたいです。しかし次のチャンスはいつでしょう。もう永遠にないかもしれません。

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天体写真」カテゴリの記事

コメント

29日は確かに透明度よかったですね。あそこでの撮影ですか。いやあ、素晴らしいです。地元民としてはなんか嬉しくなります。30日はGPVだと薄雲が拡がりそう。二番煎じは無理か。

投稿: Toshihiko Sato | 2019年5月30日 (木) 00時38分

こりゃあ凄い!!
この素晴らしい写りのオメガ星団が新潟県内で撮影されたものとはビックリ仰天です。まるひさん、流石です!

投稿: ちーすけ | 2019年5月30日 (木) 04時28分

こんにちは
執念と悲願と念願と、なんだかいろいろ混ざっているように見えますよ。
このワンチャンスをモノにしてナイスです。
自分もそうなんですが、こういうギリギリ対象は『どうせ、○○だし』というマイナスのことばかり気にして、お気軽な装備で狙ってしまうのですよね。
そして案外上出来な出来栄え見て機材選択ミスで後悔…
お気軽な星見も楽しいですが、次回、ちゃんとした星見ができることを願ってますね!

投稿: ふみふみ | 2019年5月30日 (木) 07時32分

すばらしいω星団ですね、njpさんが南紀で撮ったものと同じくらい。南が暗い此処も素晴らしい所ですね。
週末に出かける予定があり体調保存のために自粛していました。何せ、一寸夜更かしすると翌日が辛くなるこの頃です。

投稿: けんちゃ | 2019年5月30日 (木) 10時18分

え~!これ新潟ですか~!
しかも、より北に位置する新発田市とは!
凄いですね。
この透明度を見逃さない、その鋭さ。
素晴らしい星撮りセンスの持ち主でいらっしゃると思います。

投稿: ecl | 2019年5月30日 (木) 21時37分

ω、南紀に行く必要無しだ~!。
fl800mm位の鏡筒+APS-Cで丁度良い感じと思っています。

投稿: njp | 2019年5月30日 (木) 21時47分

Satoさん
ありがとうございます。
はい、ここはSatoさんから教えていただいたあの場所です。Satoさんのレポがなければこれは撮れなかったでしょう。Satoさんは高坪山麓から撮られていますよね。あそこも暗くて良さそうなところですね。でも私のところからは遠い。またチャンスはあると思いますから、ぜひここでも狙ってください。

投稿: まるひ | 2019年5月30日 (木) 23時08分

ちーすけさん
ありがとうございます。
見るだけならうちの物星台からでも見えるのですが、写真に撮るとなるとどこでもいい、というわけにはいきません。数年前からいい撮影ポイントを探していたのですが、去年ようやく見つけることができました。Satoさん様様です。

投稿: まるひ | 2019年5月30日 (木) 23時17分

ふみふみさん
ありがとうございます。
あー、その気持ち、よくわかります。撮れるかどうかわからない対象の時はだめでもともとと、つい軽装備になってしまいます。去年は重装備で出撃したのですが、結局機材を出すこともしませんでした。読みが甘かったです。今回の経験を生かし、次回はぜひ後悔のない作品にしたいです。

投稿: まるひ | 2019年5月30日 (木) 23時21分

けんちゃさん
ありがとうございます。
南紀でのオメガ、確かどなかたのブログで拝見した記憶があります。あんなのをイメージしてたのですが、新潟じゃ撮れっこないと諦めていました。この日は透明度にずいぶん助けられました。今年は本当に好天が続きますね。去年撮れなかった分もまとめていまのうちに撮っておきたいです。

投稿: まるひ | 2019年5月30日 (木) 23時27分

eclさん
ありがとうございます。
自分でもこんなによく撮れるとは思ってもいませんでした。でもかなり低空なんですよね。視野の外はすぐ高圧電線が走っています。でも双眼鏡で見ると地平すれすれでも星が見えていましたから、かなり透明度は良かったのだと思います。新発田の光害もここまでは届きません。オメガにはベストな場所です。ちょっと鶏舎が近くて臭いことを除いては(笑)

投稿: まるひ | 2019年5月30日 (木) 23時32分

njpさん
ありがとうございます。
見えるか見えないか、というぎりぎりの対象を追うのが好きなんですよね。南紀の高度が高いオメガもぜひ撮ってみたいですが、案外わくわく感は薄れるかもしれません。去年はR200SSを持って挑んだのですが、薄雲で機材を出すことさえできませんでした。1シーズンのチャンスは少ないです。もう次は薄明が終わった頃には南中過ぎてますし、R200SSで撮るのは来年に持ち越しですね。

投稿: まるひ | 2019年5月30日 (木) 23時39分

素晴らしい 画像ありがとうございました。私の自宅からこれ位 眼視で見えたら 嬉しいのですが 13cm反射で見ても通常 星雲状にボヤっとしか見えませんが 地平線付近の透明度が良かった去年3/10初めて周辺の星を分離しました、しかし 視野は白っぽかったです 漆黒の宇宙空間に浮かび上がる とは行きませんでした(一度見てみたいです)

投稿: 月夜も星見 | 2019年5月31日 (金) 21時27分

月夜も星見さん
ありがとうございます。
月夜も星見さんのところならω星団はかなり高いんでしょうね。そういえば写真に撮ることだけに一生懸命で、眼視しようとは思いもしませんでした。星が分離して見える球状星団は美しいでしょうね。次に見る機会があったら接眼レンズに付け替えて目で見る宇宙も楽しんでみます。

投稿: まるひ | 2019年5月31日 (金) 23時00分

たしかによく撮れてますね。新潟で撮ったといってもだれも信じないでしょう。

 こういった南天限界の対象は独特のロマンがありますね。
逆に限界のない
 南半球では、あっさり撮れすぎておもしろくもなんともないし
 南緯50度以南の星雲星団は非常に少ないのが現実です。
 むしろ南半球の魅力は天候の安定度や光害の少なさではないかと思います。

投稿: satelight57 | 2019年6月 7日 (金) 22時34分

satelight57さん
ありがとうございます。
新潟ってオメガは低空なのに加え、南は光害があるか、山がそびえているかで、なかなか撮れるポイントがないんですよ。そんな中でこれを撮った場所はそれらをクリアできました。透明度が良かったのも幸いでした。惜しむらくは機材のチョイスを間違えたことでしょうか。これほどよく撮れるなら次は本気出して撮ってみたいです。
南半球の星空も一度は見てみたいです。あ、一度見たことはあるのですが、その時はフィルム時代で、機材も一眼レフの標準レンズで固定撮影しかしませんでした。オメガは意識して撮るわけでもなく、偶然写っていたというレベル。確かに高すぎると面白みがないですね。行ったところは離れ小島でした。もう一度行ってみたいです。

投稿: まるひ | 2019年6月 7日 (金) 23時42分

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