電視観望ができる?
夕べはよく晴れたので電動フォーカサーのテストをすべく、物星台で撮影をしました。シーイングは「悪」です。木星はさっぱり模様が写らないのでパスです。とりあえず土星です。
訳あって今バローレンズがありません。HD800+ASI290MCの直焦点です。ピント合わせは非常に楽です。パソコン見ながら手を伸ばす必要がありません。不安定な姿勢だとぶれますし、土台も揺れて合わせにくいですが、離れたところから指先だけで合わせられるというのはとても楽。高かったですが、買って良かったかもしれません。しかしまだ火星撮っていないんですよね。隣の屋根が邪魔なのでもう一ヶ月くらいしないと私が起きていられる時間に姿を見せません。
月はありましたが透明度が良かったのでちょっとお遊びでM57に向けてみました。そうしたらちゃんとパソコンの画面に映るではないですか。それもカラーで。これが噂の電視観望ってやつでしょうか。ライブであんな小さなリングが見えるなんて、天文人生で体験した感動の一つです。撮影もしてみました。ちゃんと動画で記録されます。さすがに感度上げすぎたので荒れ荒れですが、それでも中心星まで見えます。ビニングするとさらに明るくなります。この状態で撮影したら静止画で記録されてしまいました。1枚1枚はノイズだらけですが全コマ120枚をスタックしてみました。
1枚あたり2秒で120枚です。オートガイドしていませんが2秒程度ならほぼ点像に写ります。ちなみにEQ6ROではなく、ひ弱なCG-4です。あちこち飛び回っていますが、AutoStakkert!でスタックできました。これは面白い。オートガイドしてまじめにやればもっと小さな惑星状星雲とか撮れるかもしれません。F10でこれですから、光学系を明るくして短いものにすれば星雲や銀河もいけるでしょうか。新たな楽しみができました。なんかこれでますます遠征から遠ざかっていく気がしないでもないです・・・
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コメント
みごとな土星像ですね!そして、M57も凄い!
まるひさんの仰る通り、お持ちのASI290MCはこの夏の惑星祭りだけでなく、今後、惑星状星雲はじめ星雲星団撮影にも活躍しそうですね。
投稿: ちーすけ | 2018年6月24日 (日) 13時06分
ちーすけさん
お久しぶりです。
土星は細かな模様がないぶん、多少シーイングが悪くてもそこそこ見栄えがしますが、木星は難しいです。まだ撮っていませんがましてや火星はもっとでしょうね。拡大率ももっと欲しい。まだまだ20cmの性能を引き出せていません。
M57はこういう撮り方もあるんだなあ、とちょっと感激しました。明るい星雲なら動画撮影間隔で撮れます。こうなってくるともっとセンサーサイズが大きくて感度のいいものが欲しくなります。際限ないですね。
投稿: まるひ | 2018年6月24日 (日) 22時48分